Hop Step ART!こども英語アートクラブ代表 ハインリクス可奈子の写真
  • カナダ・アルバータ大学 アート&デザイン科 卒
  • カナダ居住歴 18年
  • 東京生まれ、埼玉育ち
  • 埼玉県立浦和第一女子高等学校 卒
  • 2児の母
  • 趣味はアクセサリー、布小物作り、お菓子作り、絵本のコレクション
  • 大学生時代から今までの引越し回数 16回(ほぼ引越しのプロです🤭)

2004年~ 復数の個展、グループ展に出展するほか、カナダ国内(バンクーバー、エドモントン)にてギャラリーやカフェでの原画販売を行う。

2009〜2015年 カナダ・バンクーバーで起業して花屋を経営。小さいワゴン式のショップから始まった会社を、BC州のウェディングフローリストのトップ3に選ばれ、メディアにも多数取り上げられるフローリストへと成長させる。2015年、娘の誕生を機に価値観が変わり、小さい頃から情熱を注いできた絵をメインの活動とするため閉店。

2016年〜 アーティスト・イラストレーターとしてWhite Rabbit’s tiny Studioを立ち上げ、原画、グッズの販売などを開始。アートクラブ主催を通して、子どもたちにアートを身近に感じてもらうためのアートフルな子育て活動に力を入れる。

2023年8月〜 軽井沢にてHop Step ART!こども英語アートクラブをスタート。ほっちのロッヂ「こどもアトリエ」元講師。「大人のための絵本教室」講師。

2023年11月 軽井沢にて個展「うさぎの住むまち」を開催。軽井沢の作り手とのコラボレーションでイラストを手掛けたり、軽井沢シリーズのイラストグッズの販売、オーダーメイドの「家の肖像画」を描くなど活動の幅を広げる。

2024年10月〜 発売予定の児童書の装画を手がける。絵本作家になる夢に向かって日々お話を書いたり絵を描いたりしています(これを読んでいるあなたの夢は何かな?)

英語アートクラブでの絵本の読み聞かせをする理由

Hello! from Ms. Kanako

日本の子どもたちと絵の話をすると、きまって何人か、こういうことを口にする子がいます。

「私、絵が下手なんだ」

とくにまだ幼い子供たちにこれを言われると、やりきれない気持ちになってしまいます。

いうまでもありませんが、アートに正解も不正解も、上手も下手もありません。
なのに、どうしてこんな小さな子が「私は絵が下手」と思ってしまったのでしょうか。

その理由が少し垣間見れた出来事がありました。娘が小学3年生だった頃のこと。個人面談で、担任の先生にこんなことを言われ、私は固まってしまいました。
「◯◯さん、いつもは絵が上手なのに、今回のこの絵で間違った色を使ってしまったので、通知表の評価が低くなってしまいました。」

学校に通っている以上、評価の基準がなくてはならないのはわかります。
それでも私は、こういった大人の事情があることを説明した上で、自分の表現したいものがあるなら
成績を気にせず、堂々とやってきなさい、と伝えずにはいられませんでした。

アートは人生を豊かにしてくれると言われるように、人に見せるためではなく、自分のために絵を描くという行為は こどもにとっても大人にとっても楽しいものです。

「私、絵が下手なんだ」と言って、描くのをやめてしまうこどもたちを減らしたい、と思ったのが、こどものためのアートクラブを作ってみようと決めたきっかけです。「自分のために」絵を描くための練習をHop Step ART!で体験して、お絵描きが大好きと堂々と言えるようになってもらいたいのです。

2017年、カナダのバンクーバーにほど近い小さな町の自宅で、近所のこどもたちを集めてアートクラブをスタートさせたのがHop Step ART!の始まりです。手や顔を絵の具だらけにして色を塗ったり、絵の中の自分で作った物語を楽しそうに話してくれたり、それはそれは夢中になって描くこどもたちの姿に、毎回私もとても楽しい気持ちになるものです。

かといって、自宅でたくさん絵の具を使ってお絵かきする環境を整えるのは、なかなかハードルが高いものです。だからこそ、Hop Step ART!の実際のお教室では、自宅でも学校でもなかなかできない、絵の具をたくさん使って創造できる場所にしたいと思っています。

Hop Step ART!が、日本語でなく「英語」で習うお絵かき教室なのには理由があります。非英語圏で日本人の英語力は112カ国中80位、さらに年々順位を落とし、完全に置いてけぼりになっています。残念ながら、日本の子どもたちは英語を身近に感じる環境にありません。私自身、バイリンガル子育て中の母として日々思うことは、子どもたちのアウトプットの時間がなかなか取れないということです。

実際に話してみて、「あっ英語って楽しいな」「難しくないな」と、成功体験を積み重ねていく場所が必要ですね。
お勉強と構えずに、クリエイティブな活動を通して自然な英語が使われている場所に身を置くことで、
最初は『・・・』だった子どもたちが、数ヶ月のうちに、ここは英語で話す場所、と理解し、
Hi!と言って入ってきてくれるようになりました。

手伝って欲しい時、わからない時、何かを取って欲しい時、見て見て〜という時。
子どもたちがよく声がけしてくれるシーンで、「えーと、これ英語で何て言うんだっけ?」ではなく、
英語が口をついて出る。そんな風なお教室にできたら嬉しいです。

最後に、保護者の方にアートを取り入れた楽しい子育て(アートフルな子育てと呼んでいます)のヒントにしていただきたいと思い、ブログとSNSで少しずつ家でできるアート&クラフトについて投稿しています。こどもの創造性を邪魔しないような声がけ方法や、お家でもできるクラフトアイディアなど、私が知り得た情報や、Hop Step ART! の活動内容をシェアしていきますので、ぜひ覗いてみてくださいね。